山崎元氏が遺した言葉で考えたこと

新年早々地震に羽田事故、そして経済評論家の山崎元氏が亡くなられたというニュースが届きました。

ご存じない方の為に軽く紹介すると、大手信託銀行や外資系金融機関を経て経済評論家として独立し、個人の資産運用や転職に関して歯に衣着せぬ助言をしてきた方です。ご本人の会社のプロフィールはこちら

がんを公表されてからのお金と時間についての文章に考えさせられて記事を書いたこともあるし、このブログを読んでいる方にとっても共通するテーマだと思うので、いくつか文章を紹介し、自分が考えた事を共有したいと思います。

この質問に対し、山崎元氏は

「お金よりも大切なもの」に気づく手段、それは、「怒り」でした。自分でも少々驚いたのですが、これ以外に答えがありません。

「お金より大事なもの」にどうやって気づくか https://media.rakuten-sec.net/articles/-/43555 

と答え、

「お金より大切なもの」に気づく手段は「怒り」でした。「こんなことが許されてたまるか」、「私のことをなんだと思っているんだ」、「俺のことを舐めるなよ」、「やっていられない!」といった(中略)「怒り」が「損得」を上回った時に、人は、損得を離れて、損得以上に大切なものに目を向けることができます。

と続けます。山崎氏は住友信託銀行時代、銀行内で顧客間の利益の付け替えを行っている(!!)事に怒りを覚え、職場を気に入っていたにも関わらず匿名で内部告発を行ったそうです。

組織の中で「これはおかしい!」と思ったこと。そしてそれを発言するかどうか、波風を立てることになるがどうするか。自分自身の価値観と向き合う経験は、多かれ少なかれ皆さんもあるのではないでしょうか。

私個人は、「自分の価値観と立場(仕事など)がせめぎ合った時、価値観を優先することができる程度のスキルセットや金銭的余裕を持っていたい」とは思います。あと、以前も書きましたが「人生の選択肢を主体的に持てる」事が大切ですね。そういう意味で、稼ぐ力は持っていたいけど、豪邸や高級車が欲しいとは思わない・・

お金は「いくらあっても邪魔にはならない」のですが、自分の人生を有意義にするために、あなたはどんな優先順位を持っていますか? たとえば、お金は家族を支えるベースインフラとして置く人はこんな感じかもしれません。

あるいは、「お金」、「社会的地位」、「家族」、さらに「モテ」が同じ優先順位の人も見かけます。

ブログと著書紹介

最後に死を目前にして率直に書き綴られたNoteを紹介しておきます。

https://note.com/hajime_yamazaki

特に、「限られた時間の中で会う人の優先順位が明確になった」という投稿は最近自分が考えている事と同じでした。一部引用します。

「持ち時間」と「体力」の制約が現実の物となり、さらに「持ち時間」が不連続に縮んだ時に、人間関係はどうあるべきなのか。誰に対して時間を使うべきなのか。

 結論から言うと、自分から頼んで時間を貰い、意見なり情報なりが欲しいと思う相手を、自分が選んで時間を使う、ということに集約される。それ以外にない。
 そうでない相手に時間を使うのは、癌でない平時であっても、本来は時間の無駄だと考えるべきなのだ。
 ただし、(中略)、自分自身が相手にとって興味深い意見や情報を提供する用意があることが、本来必要な礼儀だろう。もちろん、用件は事前に相手に伝えるべきだし、出来る範囲でもてなす用意が必要だし、何よりも相手の時間を無駄にしない気遣いが大切だ。

「癌」になって、考えたこと、感じたこと(4)https://note.com/hajime_yamazaki/n/n3857bfe2f6c7

お金は大事ですが、それなりに貯まってもおそらく「なんとなく不安」「たくさんあった方がいい」という気持ちは変わらない人は多そうです。

しかし「収入-支出がプラス」になっていて、大きな出費予定の支払いが準備できていれば、あとは好きに使っても良いはず。

なので、時々自分の優先順位と、ライフプランシートを見直して楽しく生きていければいいなと思います。

Amazonで最も売れている著書も紹介しておきますね。要は手数料の低い長期分散投資一本を新NISAでやれ、ということです。

https://amzn.to/3NZl1tn

良い1年をお過ごしください。

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