こんにちは。投資のハウツーに入る前に、「株とは?」「株式投資とは?」をお伝えしたいと思います。子供が社会に出た時「ここ読んでインデックス投資始めなさい」と読めばわかるように、できるだけわかりやすく書いてみます。
目次
そもそも株とは何か? 株を買う出資とは?
株って何か、説明してみて?
株とは・・株式会社が・・・毎日ニュースで上がったり下がったり・・〇▽◆
ニュースで「今日の日経平均株価の終値は何百円上がってXXX円です」とか言ってますが、仕組みを理解してない人は多いですよね。
株式とは、その会社を応援するために会社に出資した人に与えられる権利です。
出資って何・・涙
出資とは お金が必要な会社に、株主がお金を出すことだよ。
たとえば回転ずしの会社を作りたい須史郎さんがいるとします。
会社を作るために1000万円が必要ですが、600万円しか持っていません。残りの400万円を何とか集める必要があります。
銀行から借りたら絶対にお金を返さなければいけません。利子もつきます。倒産しても借金から逃れられません。
ドラマで倒産した社長の家が差し押さえになったり、夜逃げしたりするやつだ。
でも、出資は株主にお金を返す必要がありません。
お金が返ってこないなんて、出資する側に何の得があるの?
会社が儲かったら株主にもメリットがあるよ
出資者の主な権利には、財産の権利と、経営に口を出す権利があります。
先ほどの須史郎さん、回転ずしの会社をつくるために株主から400万円の出資を募りました。カツオくんとサザエさんが200万円ずつ出資して400万円集まり、須史郎さんは自分の600万と合わせて1000万円で会社を作ることができました。
須史郎さんは敏腕経営者で、会社は急成長。1000万円を元手に1億円の財産を築きます。そしておじいさんになった須史郎さんは。引退して会社を解散することにしました。
この場合、お金を出した比率は 須史郎さん:カツオくん:サザエさんで 6:2:2 なので、須史郎さんは1億円の60%の6000万円を、カツオくんとサザエさんは20%の2000万円をそれぞれ手にすることができます。
わお、出資した200万円が10倍になった!
このほかにも株を売り買いしたり、配当金をもらうことで得するのも出資のメリットですね。
ちなみに社長の須史郎さんが出資しておらず、カツオサザエが500万円ずつ出した場合は、1億円は出資したカツオくんとサザエさんのものになります。
経営権?会社は社長のものじゃないの?
株式会社は、株を過半数持ってる人が実質の支配者だよ。
先ほどの須史郎さん、回転ずしの会社をH2O百貨店に売却しようとします。しかし、突然スーパーチェーンのOKストアが現れて「わが社に回転ずしの会社を売ってくれ」と申し出たとします。(例え話です)
会社の重要な意思決定は持ち株比率の過半数の賛成で決定します。
須史郎さんが60%の株式を持っている場合、須史郎さんが決めてOKです。しかし、もし須史郎さんが出資金ゼロ、カツオくんとサザエさんが50%ずつ出している場合、二人の意見が分かれたら、揉めます。
カツオくんが持ち株の51%、サザエさんが49%を持っている場合、カツオくんの意向が「H2Oに売る!」であれば、それが経営判断となります。
50%超の株主を所有する株主は「筆頭株主」と呼ぶ会社の実質的な支配者になります。
「会社は誰のものか?」への答えは、
株主が所有者、代表取締役が経営者 です。
株主がNOと言えば代表取締役社長を解任することができます。
以下余談
しかし日本では「会社は経営者のもの」と考える企業が多く、それに「モノ言う株主」として迫ってきたのが村上ファンドの村上世彰氏なのです。「生涯投資家」という著書の中で、ご本人が小学生の頃から投資を始め、灘高ー>東大ー>官僚を経てファンドを設立し、そうそうたる経営者から出資を得てモノ言う株主となっていく経緯が描かれていてとても面白いです。彼は投資家として筋を通しただけですが、結果辛い目にあわれ、その後何をなすべきか考え、現在の若者に投資を教える活動につながっていることなども描かれています。
続きは次回
3回じゃ終わらない気がしてきました(汗)
次回は投資ってどんなものがあるのか、株式投資とは、解説します。
株式会社がどういう仕組みで動いているのか、投資を始めようとしている皆さんの理解がクリアになれば嬉しいです。
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