目次
共働き家庭のお財布管理の実態
何から書こうかと思いましたが、割と大事なことと思っているので家計管理から書こうと思います。
皆さんの家計管理、お財布は別でしょうか。それとも一緒でしょうか。
少し前のデータですが「お財布を1つで管理している」のは共働きの約35%だそうです(byゼクシィ調査、2014年)
わが家はお財布1つのお小遣い制ですが、同僚男性に「共働きなのに小遣い制はヒドイw」等と言われたことがあります。皆さんも「せっかく共働きなのだから多少は自由にお金を使いたい」と思われるかもしれません。
一方で「漠然としたお金の不安」を感じ続けていることはないでしょうか?子育てにかかるお金、マイホームの資金、老後の貯金、万一に備えて・・・
共働きでFIREを目指すご夫婦や、これから結婚されて家計管理をどうしよう?と考えいる方々に読んでいただけたらと思います。
有馬家が取り組んだことの概要については、下記の投稿にまとめました。
結論:共働きでも家計管理を一本化して入りと出を見える化し、お金を増やしましょう
いきなり結論ですが、家計のお金を貯めていくにはお財布を一本化し、見える化したほうが貯まります。
もちろん家庭によって考え方はあると思いますが、別々にしていると、よっぽどしっかりしたご夫婦ならともかく、家計全体での使い道や貯金が見えなくなったり、「自分の方が損している」「使わないと損」マインドになりがちです。
ここから家計を別管理するメリット、デメリットを整理したいと思います。ちょいちょいわが家や観測範囲の例も混ぜていきますので、参考にしていただければと思います
共働き夫婦で財布を別にするメリット・デメリット
家庭で必要な費用にそれぞれがお金を出せば、残った分はそれぞれが好きに使うことができます。
例えば食費や子どもにかかる衣服や学校の請求など変動費は妻が、家賃や光熱費、保育園代など固定費は夫が出します。
残ったお金の使い道について、いちいちパートナーに話す必要がありません。
自分の稼ぎで自由になるお金があるという実感がありますし、ちょっと内緒にしておきたいお金の使い方もできます。
貯まらない理由を2つ挙げます。
1つ目は、見える化できない。各自自由になるお金があるのですから、どうしてもブラックボックス化してしまいます。
例えば、貯金額を「各自余った分だけ」などあいまいにしていると、いざ家を買おうとしたら片方は1000万貯めていたのにもう片方は100万しか貯めてなかった」という例も。
2つ目は、「自分の財布」からそれぞれ「家計に出し合う」というマインドになりがちなので貯まらない。家計に必要なお金以外も貯金をしっかり天引きで取り分けたら大丈夫ですが、ついついお小遣いとして使ってしまったり、それぞれが「使わにゃ損ソン」ってなりがちです。
私の友人の例では、最初に夫婦で合意して決めても、あとから「私は食費も子どもの衣類も学校や習い事の細々した集金も全部出してカツカツなのに、相手は余ったお金でバイクを買った・・」と怒っていて、一方旦那さんは「俺の方が大きな出費を負担している」ということで、揉めてました
変化に弱い
ずっと共働きで子ども無し、家も一生買わないなら良いですが、人生にライフステージの変化はつきものです。出産したり、精神を病んでどちらかが仕事を辞めるとか、家を買うとか。そんなときに資産の全体像が分からなかったり、「相手がいくら出せるか分からない」と、困りませんか?
共働き夫婦で財布を1つにするメリット・デメリット
夫婦のお金の全体像が把握できるので、無駄を減らし、貯蓄や投資に回すことができます。
会社の飲み会など足りなければ各自申請し家計から出します。
夫婦共有のお金だという意識があるので、お小遣いの外の部分で勝手な無駄遣いしなくなりました。
財布を別々にした場合のメリットの裏返しですが、内緒の出費とかは、難しくなります。
例えば、夫が私に買ってくれたサプライズプレゼントのカード請求が家計から引き落とされてちょっと醒めたり(が、まぁ気持ちはサプライズということで・・・)
あまり勝手な大きな買い物はできなくなりますね。(普段から家計を握っている側もオープンにしています)
まとめ
家計を一本化すると、夫婦の共有財産が増えていくのを見える化して安心できます。
夫婦で「何のためにいくら貯めるか」ゴールと今の状況を共有しているので、貯める、使うで協力しやすくなります。
貯めた分からコツコツ投資も行っていけばさらに増やしていけます。こちらはまた後日書こうと思います。
ちなみに結婚後の資産は法的には共有財産ですし、最初からお互いにオープンにして進む方向を共有したほうが、うまくいくように思います。
具体的にどうやって財布を管理するか
私の場合、私が夫・妻の給与口座2つとも家計口座として管理しています。ほとんどの出費は夫口座から引き落としますが、どちらも家計用口座です。資産額に偏りが出るようであれば、投資に出す金額などで調整します。
普段はお財布を自分お小遣い用、家計管理用と2つ持っておき、給料日にそれぞれ同額を夫、自分に分けるのみでした。クレジットカードは家計口座から引き落としになるカードをそれぞれ所持しています。
ちなみに、小遣い制に抵抗のある夫婦にはどれが最適?というサイトでは共働きの家計管理を4パターンに分けて紹介しています。
【パターン1】共同口座を作り、お互いが一定額を入金して生活費に充当する方法
【パターン2】夫婦いずれか一方がすべての口座や家計管理を担当する方法
【パターン3】共同口座を作らず、双方がお互いの口座を共有する方法
【パターン4】口座を目的に合わせて複数持つ
わが家は【パターン2】手法ですね。
いずれの場合も大切なこととして、「誰が管理しているかということよりも、お互いの収入や支出、資産の状況について、きちんと情報共有しているかどうか」とここでも書かれています。
家族で「この目的に向けて、いくら貯めるぞ!」とか、「でもこれくらいは好きなことに使っていい」とか決めておけると、ゴールやゆとりの部分を共有できて良いと思います。
共働き我が家が参考にした家計管理の本
「結婚したらやっておくべきお金のこと」
私が新婚の頃に参考にした本です。
今見直したら
共働きで、貯蓄を年3%で運用したら65歳で一億円も楽々!
「結婚したら、やっておくべきお金のこと」より
と書いてありました。
本の一部分を紹介します。2009年初版で情報が古い部分もありますが、基本的な考え方は今でも役に立つと思います。
一言でいうと、「夫婦が人生を充実させ、支えあい、教育・住宅・老後の資金を順調に貯める方法」がまとめられています。
2009年時点の内容ですが、「投資はインデックス投資から」、「信用取引やFXには手を出すな」、「投資と副業のもうけ話には気をつけろ」という話から
「キャリアプランはマネープランに先立つ。働き方をふたりで話しあおう」、「親と同居より近居、二世帯同居なら生活とお金を分ける」
「教育費は保険で貯めるより貯金と投資を組み合わせて」
などなど、貯めること、稼ぐこと、投資で増やすこと、資産を守るために気を付けることが、もれなくカバーされています。
要所要所に挟まれるコラムも (親と配偶者の関係で)「必ず配偶者の味方になるべし」とか、「女の老後は友人関係とライフワークが大切。これって実は男も同じ」などなど、自立して主体的に生きる作者の考え方が現れています。
以下は本の帯に抜き出してある内容の一部です。
- 健全な家計とは、貯金している家計のこと
- 住宅ローンは以外のローンは絶対に借りない
- 家賃は収入の20% 小遣いは10%が目安
- クレジットカードは1枚で一括払い
- 投資信託はインデックスファンドから
- 住宅ローンは年収の4倍まで、返済は65歳までに完了する
- 40歳までに年金型商品は買わない
- 教育費用は子どもが18歳になるまでに大学費用の半分を貯める
また、関連するトピックでこの本に触れるかもしれませんが、ご興味のある方は参考にしてみてください。
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[…] き夫婦の収入・支出を一か所にまとめ、把握する」だと思います。なぜ別々の財布だとうまくいかないかは、前回の「お金を貯める大原則、家計の財布は別か1つか」をご参照ください。 […]